初心者でも甘いイチゴは作れる?春の収穫に向けて今から始めるプランター栽培
この記事でわかること プランターで甘いイチゴを育てる方法を、初心者にもわかりやすく解説します。品種選びから植え付け、冬の管理、EMを活用した糖度アップのコツまで、春の収穫に向けた具体的な手順……
同じ場所で同じ野菜を育て続けると発生する「連作障害」の原因と、EMを活用して土を入れ替えずに回避する方法を解説します。微生物の多様性を高めるメカニズムを理解し、限られた土でも長く家庭菜園を続けるコツをご紹介します。
「去年はうまく育ったのに、今年は元気がない」「同じように育てているのに、だんだん収穫量が減ってきた」。その原因は連作障害かもしれません。
連作障害とは、同じ作物を同じ土壌で継続して栽培することで、生育が悪くなる現象です。土壌微生物のバランスが崩れ、特定の病原菌が増殖することが主な原因です。
しかし、EMを活用すれば土を入れ替えずに連作障害を防ぐことができます。EM菌(光合成細菌・乳酸菌・酵母など)が善玉菌を活性化し、病原菌の増殖を抑えて、土壌微生物のバランスを回復させるからです。
健康な土壌には、さまざまな種類の微生物がバランスよく住んでいます。しかし、同じ野菜を繰り返し育てると、その野菜に特有の病原菌だけが増えていきます。
例えば、トマトを毎年同じ土で育てると、トマトに感染する病原菌(フザリウムなど)が年々増加。やがて植え付けた途端に病気にかかるようになります。
同じ野菜は同じ養分を吸収するため、土壌の養分バランスが崩れます。特定の養分だけが不足し、他の養分は過剰になるという偏りが生じ、野菜の生育に悪影響を与えます。
一部の野菜は、根から他の植物の成長を抑制する物質を分泌します。同じ野菜を続けて植えると、自分自身が出した物質で生育が阻害される「自家中毒」が起きることがあります。
ナス科(トマト、ナス、ピーマン、ジャガイモ)は連作障害が最も起きやすいグループです。家庭菜園で人気の野菜ばかりなので注意が必要です。
ウリ科(キュウリ、スイカ、メロン、カボチャ)も連作に弱く、つる割病などにかかりやすくなります。
マメ科(エダマメ、インゲン、エンドウ)も連作障害を起こしやすい野菜です。
アブラナ科(小松菜、キャベツ、ブロッコリー)、キク科(レタス、シュンギク)、ネギ類(ネギ、タマネギ、ニラ)は比較的連作に強いとされています。ただし、何年も続けるとやはり障害が出ることがあります。
EM菌に含まれる乳酸菌や酵母、光合成細菌は、土壌に施用することで善玉菌(有用微生物)を活性化します。善玉菌が増えると、病原菌の居場所や餌が奪われ、自然と病原菌の数が減っていきます。
これを「静菌作用」と呼びます。病原菌を直接殺すのではなく、善玉菌優位の環境を作ることで病原菌を抑え込む仕組みです。
EM菌の中でも光合成細菌は、有機物をアミノ酸やビタミンに変換し、土壌の団粒構造を形成します。団粒構造が発達すると、水はけと保水性が向上し、根が健康に育つ環境が整います。健康な根は病気に対する抵抗力も高くなります。
EMを継続的に使用することで、土壌の微生物多様性が回復します。多様な微生物が存在する土壌では、特定の病原菌だけが異常増殖しにくくなり、連作障害のリスクが低減します。
収穫後の土にEMボカシⅡ型を土1リットルあたり10〜20g混ぜ込み、EM Gardenを100倍に希釈した液をかけてよく混ぜます。その後、ビニール袋に入れて密閉し、1ヶ月ほど寝かせます。
この期間に微生物が活性化し、病原菌を抑え込みながら土壌のバランスを回復させます。EMボカシⅡ型は化学肥料との併用を避けてください。
EMを使っても、可能であれば輪作(異なる科の野菜を順番に育てる)を組み合わせると効果的です。例えば、「トマト(ナス科)→ レタス(キク科)→ キュウリ(ウリ科)→ 小松菜(アブラナ科)」のように、科を変えながらローテーションします。
ベランダ菜園でプランターが少ない場合は、毎年プランターの中身を入れ替える(Aのプランターの土をBに、Bの土をAに)だけでも効果があります。
栽培中も週に1回、EM Gardenを500倍に希釈した液を散布し続けることで、土壌微生物のバランスを維持します。病害虫予防として300倍に希釈した液を葉面散布すると、より効果的です。
土にくん炭を1割程度混ぜると、微生物の住処が増え、多様な微生物が定着しやすくなります。くん炭の多孔質な構造が微生物の「マンション」のような役割を果たし、土壌生態系を安定させます。
すでに連作障害が発生している場合は、以下の手順で土壌をリセットします。
ステップ1として、枯れた野菜を根ごと取り除き、土をよくほぐします。
ステップ2では、EMボカシⅡ型を通常の1.5倍量(土1リットルあたり15〜30g)加え、堆肥または腐葉土も10〜20%混ぜます。
ステップ3として、EM Gardenを100倍に希釈した液をたっぷりかけ、密閉して2ヶ月ほど寝かせます。長めに寝かせることで、土壌微生物のバランスがより確実に回復します。
連作障害は土壌微生物のバランス崩れが主な原因です。EMを活用すれば、善玉菌を活性化して病原菌を抑え込み、土を入れ替えずに連作障害を防ぐことができます。収穫後の土のリフレッシュと、栽培中の定期的なEM Garden散布を習慣にして、限られた土でも長く家庭菜園を楽しみましょう。