Q.コーヒーかすや卵の殻は肥料になる?キッチンのゴミを資源に変える方法

目次

コーヒーかすや卵の殻は、すぐ効く肥料ではなく、土づくりの材料として使えます

毎日出るコーヒーかすや卵の殻。
「これを家庭菜園に使えたら、少しエコでいいな」と思ったことはありませんか。

コーヒーかすや卵の殻は、正しく使えば、家庭菜園の土づくりに役立つ材料になります。
ただし、そのまま土にまけばすぐに野菜が元気になる、というものではありません。

家庭菜園初心者の方は、まず「肥料としてすぐ効かせる」よりも、「土に少しずつ戻す材料」として考えるのがおすすめです。

この記事では、キッチンから出るコーヒーかすや卵の殻を、においや虫のトラブルをできるだけ避けながら、家庭菜園に活かす方法を紹介します。

 

この記事でわかること

  • コーヒーかすや卵の殻を家庭菜園に使うときの考え方
  • そのまま土に入れないほうがよい理由
  • 初心者でも続けやすい下準備の方法
  • においや虫を出しにくくするコツ
  • 土に混ぜるときの注意点

 

コーヒーかすは、乾かしてから使うのが基本です

コーヒーかすは、土づくりの材料として使うことができます。
ただし、抽出したあとのコーヒーかすは水分を多く含んでいます。

濡れたまま置いておくと、カビが出たり、においの原因になったりすることがあります。
そのため、家庭菜園に使う場合は、まず乾かすことを意識しましょう。

難しく考えなくても大丈夫です。
新聞紙やキッチンペーパーの上に広げて、風通しのよい場所で乾かすだけでも始められます。

しっかり乾いたコーヒーかすは、すぐに使わない場合でも保存しやすくなります。
湿ったまま袋に入れてためておくと傷みやすいため、保存するなら乾燥させてからにしましょう。

 

卵の殻は、洗って乾かし、細かく砕いて使います

卵の殻は、カルシウムを含む材料です。
家庭菜園では、土づくりの材料として使われることがあります。

ただし、卵の殻も、そのまま大きな状態で土に入れると、なかなか分解されません。
使うときは、できるだけ細かく砕いてから使うのがおすすめです。

もっと丁寧に処理する場合は、軽く洗って乾かしたあとにすり鉢や袋の上からめん棒などで細かく砕きます。
粉に近い状態にすると、土に混ざりやすくなります。

 

野菜くずや果物の皮は、水分を減らしてから使いましょう

野菜の切れ端、果物の皮、茶がらなども、コンポストの材料になります。
ただし、水分が多いものをそのままたくさん入れると、においや虫の原因になりやすくなります。

特に、スイカやメロンの皮、茶がら、調理後の野菜くずなどは水分が多くなりやすい材料です。
入れる前に軽く水気を切る、少し小さく切る、新聞紙で包んで水分を吸わせるなど、ひと手間かけると失敗しにくくなります。

柑橘類の皮は香りが強く、分解にも少し時間がかかります。
入れる場合は、細かく刻んで少量ずつ使いましょう。

 

初心者のうちは、入れるものをしぼると失敗しにくいです

キッチンから出るものを全部コンポストに入れようとすると、管理が一気に難しくなります。
最初は、扱いやすいものから少しずつ始めるのがおすすめです。

入れやすいもの 少量なら使いやすいもの 初心者のうちは避けたいもの
コーヒーかす、茶がら、野菜くず、卵の殻 果物の皮、柑橘類の皮、ごはんの残り 肉、魚、油分の多いもの、塩分の多いもの

肉や魚、油分の多いものは、においが出やすく、虫も寄りやすくなります。
室内やベランダで始める場合は、無理に入れないほうが安心です。

まずは、コーヒーかす、茶がら、野菜くず、卵の殻など、比較的扱いやすいものから始めてみましょう。

 

EMを使って発酵させる方法もあります

コーヒーかすや卵の殻、野菜くずなどのキッチンごみは、EMを使って発酵させてから土づくりに活かす方法もあります。
この場合は、土に混ぜる肥料用のEMボカシⅡ型ではなく、生ごみ処理用のEMボカシⅠ型を使います。

やり方は、密閉できるバケツに水気を切った生ごみを入れ、その上からEMボカシⅠ型をまんべんなくふりかけ、空気を抜くように軽く押さえてフタを閉めます。
うまく発酵していると、腐ったようなにおいではなく、漬物のような酸っぱい香りがします。

コーヒーかすは水分が多いため、できれば軽く乾かしてから入れると安心です。
卵の殻は軽く洗って乾かし、できるだけ細かく砕いてから入れると、あとで土になじみやすくなります。

バケツがいっぱいになったら、すぐに土へ使うのではなく、2週間ほど密閉したまま発酵させます。
そのあと、畑やプランターの土へ混ぜ込み、さらに2〜3週間ほど土になじませてから種まきや植えつけをすると安心です。

初めての方は、いきなりすべての生ごみを入れようとせず、野菜くず、茶がら、コーヒーかす、卵の殻など、においが出にくいものから少量ずつ始めるのがおすすめです。

 

においを出しにくくするコツは、水分にある

コンポストで失敗しやすい原因のひとつが、水分の多さです。
水分が多すぎると、発酵ではなく腐敗に傾きやすくなり、においが強くなることがあります。

においを抑えるためには、次の点を意識しましょう。

  • コーヒーかすは乾かしてから入れる
  • 野菜くずや果物の皮は水気を切る
  • 水分が多いときは、新聞紙や乾いた落ち葉などを少し加える
  • EMボカシⅠ型をまんべんなくふりかける
  • フタをしっかり閉める

最初から完璧に調整しようとしなくても大丈夫です。
「濡れたものをそのままためない」「においが出やすいものを入れすぎない」だけでも、かなり管理しやすくなります。

 

完成したものは、すぐに苗の近くへ入れないようにしましょう

発酵させたキッチンごみや、コーヒーかす、卵の殻を混ぜた材料は、すぐに野菜の根元へ入れるのではなく、まず土になじませてから使います。

発酵や分解が途中の材料を、植えつけ直前の土にたくさん入れると、分解の途中で根に負担がかかることがあります。
特にプランターは土の量が少ないため、入れすぎには注意が必要です。

使う場合は、植えつけの2〜3週間前を目安に、土に少量混ぜて休ませておくと安心です。
畑で使う場合も、苗の根に直接触れないように、土とよく混ぜてから使いましょう。

卵の殻は分解に時間がかかります。
すぐ効く肥料というより、長い時間をかけて土に戻っていく材料として考えるとよいでしょう。

 

まずは「コーヒーかすを乾かす」だけでも十分です

キッチンごみを資源に変えると聞くと、少し大変そうに感じるかもしれません。
でも、最初から全部を堆肥にしようとしなくても大丈夫です。

まずは、毎日出るコーヒーかすを新聞紙に広げて乾かすところから始めてみましょう。
慣れてきたら、卵の殻を洗って乾かして砕く、野菜くずを少量だけコンポストに入れる、というように少しずつ広げていけば十分です。

家庭菜園は、無理なく続けられることが大切です。
キッチンから出るものを少しだけ土づくりに戻せるようになると、野菜づくりがもっと楽しくなります。

まずは、捨てる前のひと手間から始めてみてください。

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