Q.EM活性液を「濃く」使いすぎると、野菜に悪影響が出ることはありますか?

この記事でわかること

EM活性液やEM Gardenなどの微生物資材を効果的に使うための「希釈倍率」を、植物の成長段階別に解説します。濃く使いすぎることによる逆効果と、失敗した時の対処法をQ&A形式でご紹介します。

EM活性液を「濃く」使いすぎると、野菜に悪影響が出ることはありますか?

はい、「濃ければ濃いほど効く」というのは間違いです。EM活性液を原液のまま使ったり、希釈が不十分だったりすると、土壌の浸透圧バランスが崩れ、逆に植物の根から水分を奪ってしまう「肥料焼け」のような状態になることがあります。

微生物資材の本質は、菌そのものを直接栄養として与えることではなく、菌の働きで土壌環境を整えることにあります。適切な希釈倍率を守ることで、微生物が最も活発に活動できる環境が作られ、本来の効果を発揮します。

植物の成長段階に合わせた最適な希釈倍率

野菜のライフステージに合わせて、以下のように希釈倍率を調整するのが成功の秘訣です。

1. 土作り・土壌改良時(100倍希釈)

植え付け前の土作りでは、100倍に希釈した液を土全体にたっぷりとかけます。土がしっとりと湿る程度が目安です。この段階では植物がまだないため、やや濃いめで土壌微生物を一気に活性化させます。

その後、2週間ほど寝かせることで微生物が定着し、植え付けに最適な「発酵型土壌」が完成します。

2. 発芽・苗期(1000倍希釈)

芽が出たばかりの赤ちゃん苗は非常にデリケートです。1000倍の薄い液で水やりを行うことで、幼い根を傷めることなく、周囲に善玉菌のバリアを作ることができます。週に1〜2回が目安です。

3. 生育期・定植後(500〜1000倍希釈)

最も活発に成長する時期は、500〜1000倍液を週に1〜2回、水やり代わりに与えます。葉面散布する場合も同じ倍率で、霧吹きで葉の表裏にかけると病気予防に効果的です。

4. 病害虫の予防・対策時(300倍希釈)

病気や害虫が心配な時期は、やや濃いめの300倍液を3日連続で散布すると効果が高まります。通常の散布より回数を増やすことで、微生物の密度を一時的に高めて対処します。

よくある失敗とQ&A

Q: 間違えて原液や濃い液をかけてしまったら?

A: すぐに大量の真水で洗い流してください。プランターの場合は、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり水をかけることで、余分な成分を希釈・排出できます。葉にかかった場合も同様に、葉全体を水で洗い流しましょう。

Q: 毎日散布しても大丈夫ですか?

A: 週に1〜2回で十分です。微生物が土壌に定着するには時間が必要で、毎日与えても効果が倍増するわけではありません。むしろ、あまり頻繁に与えすぎると土が常に湿った状態になり、根腐れの原因になることがあります。

Q: 希釈した液を作り置きしても良いですか?

A: 希釈した液は当日中に使い切るのが基本です。作り置きして1週間以上放置すると、善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れ、腐敗臭が発生することがあります。必要な分だけその都度希釈しましょう。

Q: 水道水で希釈しても大丈夫ですか?

A: はい、水道水で問題ありません。塩素が気になる場合は、汲み置きした水や浄水器の水を使用しても良いですが、一般的な水道水でも微生物の活性に大きな影響はありません。

効果が出ない時のチェックポイント

使用前にボトルを振っているか

微生物資材のボトル内には沈殿物が溜まっていることがあります。これは微生物の塊なので、使用前に必ずよく振ってから希釈してください。

保管状態は適切か

直射日光が当たる場所や高温になる場所で保管すると、微生物が弱ってしまいます。冷暗所で保管し、開封後はなるべく早めに使い切りましょう。

まとめ

微生物資材は「腹八分目」が理想です。土作りには100倍、通常の管理には500〜1000倍、苗が小さいうちはさらに薄くが基本ルール。濃すぎず、頻度を守って使えば、微生物の力を最大限に引き出すことができます。