Q.生ごみコンポストが夏に臭い・虫が湧く…原因と今すぐできる対策|EMで発酵を安定させる

目次

Q. 生ごみコンポストが夏になると臭くなり、小さな虫も湧いてきます。原因と対策を教えてください。

■ 夏のコンポストが臭くなる原因

コンポストの悪臭はほぼ「腐敗」によるものです。生ごみの分解には「発酵(好気性または嫌気性の有用な分解)」と「腐敗(嫌気性の悪臭を伴う分解)」の2つの道があり、臭いの原因は後者です。

  • 水分過多
    夏場は生ごみ自体の水分が多く(スイカの皮、トマトのヘタなど)、さらに梅雨の湿気が加わり、コンポスト内の水分量が上がりやすい。水分が多すぎると空気が行き渡らず、嫌気性の腐敗菌が優勢になる

  • 乾いた素材が足りない
    生ごみばかり入れて、落ち葉、もみ殻、新聞紙などの乾いた素材を混ぜていないと、水分が多くなり、空気も入りにくくなります。その結果、腐りやすくなって臭いが出ることがあります。

  • 撹拌不足
    暑さでコンポストの世話を怠りがちになると、底のほうが酸欠状態になり腐敗が進む

  • 炭素源(茶色い素材)の不足
    生ごみばかり入れて、枯れ葉や新聞紙などの「茶色い素材」を入れていないと、窒素過多になりアンモニア臭が発生する
  • 腐敗しやすい生ゴミを入れた
    魚のアラや食べ残しなど腐敗しやすい物は、水分調整や空気相の確保が必要

■ 虫(コバエ)が湧く原因

コバエ(ショウジョウバエ、キノコバエなど)は、発酵途中の生ごみや湿った有機物に卵を産み付けます。特に、フタや覆いに隙間がある、生ごみが表面に出ている、果物の皮を入れた直後、水分が多くベチャベチャしている、といった状態では発生しやすくなります。

  • フタや覆いに隙間がある
  • 生ごみがむき出しの状態で表面にある
  • 果物の皮(バナナ、メロンなど)を入れた直後
  • 水分が多くベチャベチャしている

【対策1】水分調整を徹底する

夏場のコンポストの適正水分は50〜60%です。ひとつかみ握って、じわっと水気を感じるが滴り落ちない程度が目安です。

  • 水分が多すぎる場合
    くしゃくしゃにした新聞紙、乾いた落ち葉、おがくず、もみ殻などの「乾いた炭素源」を混ぜ込みます。全体をよくかき混ぜることで、水分を吸わせながら空気も入りやすくなります

  • 水分の多い生ごみ(スイカの皮、メロンの種など)

    水分の多い生ごみは、入れる前にザルで水を切るか、半日ほど天日に干してから入れると安心です

  • 梅雨時期

    コンポスト容器に雨が入らないよう、フタや屋根も確認しましょう

【対策2】EMボカシを「蓋材」として使う

生ごみを投入するたびに、その上からEMボカシⅠ型をひとつかみ振りかけ、落ち葉や枯れ草などの乾いた素材とよく混ぜてください。最後に、表面を落ち葉や枯れ草で覆います。生ごみをむき出しにしないことで、臭いと虫の両方を防ぎやすくなります。

  • EMボカシⅠ型に含まれる乳酸菌や酵母が発酵を促し、腐敗菌が優勢にならない環境を作りやすくなる
  • ボカシの層が生ごみの表面を覆うことで、コバエが卵を産み付けにくくなる
  • 発酵が安定すると、悪臭ではなく漬物のような酸っぱい香りに変わっていく

密閉型の生ごみ用のEMバケツを使う場合は、生ごみとEMボカシⅠ型を交互に重ねる「ミルフィーユ方式」が定番の方法です。嫌気性の環境で乳酸発酵が進み、腐敗臭をほとんど出さずに一次発酵を進められます。

【対策3】虫除けの物理的バリアを設置する

  • 防虫ネット

    フタや覆いに隙間があると、コバエが入り込みやすくなります。コンポスト容器の開口部には、目の細かい防虫ネットをかぶせると安心です。フタと本体の間に隙間がある場合は、布やパッキンなどでふさぎましょう

  • 木酢液スプレー

    容器の外側に木酢液を100倍程度に薄めたものをスプレーしておくと、虫が寄りつきにくくなります。EMガーデンの希釈液でも代用できます

100円ショップなどにもいろいろな種類のネットがあります。上手に活用してみては

【対策4】投入する生ごみの種類を工夫する

夏場は以下の点に気をつけると、トラブルが減ります。

入れてOK 注意が必要 避けたほうがよい
野菜くず、茶がら、コーヒーかす、卵の殻、ごはんの残り 果物の皮(水切りしてから)、生魚のアラ(少量ずつ) 肉の脂身(大量)、油(液体のまま)、貝殻(分解に時間がかかる)

特にスイカやメロンの皮は水分量が非常に多いため、そのまま投入すると一気に水分過多になります。薄く切って半日天日に当ててから入れると、トラブルを抑えられます。

食べ残し、魚、肉類は臭いが出やすいため、入れる場合は少量ずつにしましょう。入れたあとは、乾いた素材とよく混ぜて、水分が多くなりすぎないようにし、空気が入りやすい状態を保つことが大切です。

 

■ すでに臭くなってしまったコンポストの復旧手順

  1. 撹拌する

    すでに臭いが出ている場合は、まず全体をよくかき混ぜて空気を入れます。底のほうにある酸素不足の部分を崩すことが大切です

  2. 乾いた素材を大量に追加
    ちぎった新聞紙、乾いた落ち葉、もみ殻などの乾いた素材を多めに加えます。目安として、全体の3割程度を混ぜ込むと、水分を吸って空気も入りやすくなります

  3. EMボカシⅠ型を多めに投入
    通常のひとつかみではなく、両手でひとすくい(50〜70g程度)を全体に混ぜ込む

  4. 2〜3日、生ごみの追加を止める
    既に入っている有機物の発酵が安定するまで待つ

  5. 臭いが落ち着いたら再開
    酸っぱい香り(乳酸発酵臭)に変われば回復のサイン。少量ずつ生ごみの投入を再開する

■ コンポスト容器のタイプ別の管理ポイント

コンポストは、容器のタイプによって管理のポイントが少し違います。

密閉型(EMバケツなど)
  • 嫌気性発酵で進めるタイプ。フタをしっかり閉めるのが基本
  • 液肥(発酵液)が下に溜まるので、付属のコックで定期的に抜く。1000倍に希釈すれば液肥として使える
  • 2週間ほどで一次発酵が完了。土に埋めて二次発酵させる

 

開放型(段ボールコンポスト、生ごみ処理機など)
  • 好気性発酵で進めるタイプ。毎日の撹拌が必要
  • 水分管理が特に重要。乾燥しすぎたら少し水を加える
  • 段ボールタイプは雨の当たらない軒下に置く

 

地中埋め込み型(キエーロなど)
  • 土壌中の微生物が分解するタイプ。臭いが出にくく、夏でも比較的安定
  • 生ごみを入れたら必ず土をかぶせる
  • 同じ場所に集中して入れず、容器内をローテーションする

コンポストは「微生物に分解してもらう」作業です。微生物が働きやすい環境(適正な水分・空気・炭素と窒素のバランス)を整えるのが、臭いも虫も出さない管理の基本です。

夏場はひと手間増えますが、夏に仕込んだ堆肥は秋の土づくりに最適なタイミングで完成するため、ぜひ続けてみてください。

 

もう1ポイント

■ ついでに知っておきたいこと

Q. 夏に発酵がうまくいかない時、コンポストを休ませてもいい?

大丈夫です。中身をかき混ぜてEMボカシⅠ型を少し多めに入れ、フタをして直射日光の当たらない場所に2〜3週間置いておきましょう。その間は、新しい生ごみの投入を休みます。

 

Q. 大きなコバエが大量に湧いてしまったら?

初期対応として、容器の外周に粘着トラップ(黄色いシート)を設置して成虫を捕獲します。並行して、対策3の物理バリアと対策2のEMボカシ大量投入を実施。新しい生ごみの投入は数日止めて、発酵を安定させることが先決です。

虫対策のための粘着テープ

Q. ベランダでコンポストをしても大丈夫?

密閉型のEMバケツや専用の生ごみ処理機なら、ベランダでも臭いを抑えながら運用できます。ただし、マンションの管理規約で禁止されている場合があるため事前に確認してください。隣戸への配慮として、防虫ネットや密閉性の高いタイプを選ぶことをおすすめします。

 

Q. EMボカシⅠ型はどこで手に入る?

EM関連製品の取扱店、自然食品店、一部のホームセンターで入手できます。手作りすることもできますが、初めての方は市販品から始めるほうが品質が安定しています。

 

Q. できあがった堆肥はいつ使える?

密閉型なら一次発酵後に土に埋めて2〜3週間、開放型なら全体が黒っぽくサラサラの土状になるまで(夏場で1〜2ヶ月)が目安です。香りが土の匂いに近くなり、原型をとどめた生ごみがなくなったら使用可能です。野菜の植え付け2週間前までに土に混ぜ込むのがおすすめです。

 

Q. 真夏に外気温が35℃を超える日でも続けて大丈夫?

続けて問題ありませんが、容器の置き場所を見直してください。直射日光が当たる場所だと内部温度が上がりすぎ、微生物の活動が乱れることがあります。半日陰、または風通しの良い軒下が理想的です。


コンポストで生ゴミを処理するのは「微生物に分解してもらう」作業です。微生物が働きやすい環境(適正な水分・空気・炭素と窒素のバランス)を整えるのが、臭いも虫も出さない管理の基本です。水分の調節や空気相を確保するための資材として、乾いた落ち葉、枯れ草、チップ、もみ殻、新聞紙などが必要です。さらに微生物の添加や水分の調整のために、良く発酵した堆肥や畑の土、微生物資材が必要です。

夏のコンポストの悪臭発生の原因の多くは、水分過多や通気不良のための腐敗発酵によるものと考えます。また魚や調理残渣など窒素成分が多い物を入れると悪臭が発生しやすくなります。

家庭菜園クイズ

イチゴの苗を植え付けるとき、クラウン(生長点)は土に埋めたほうが根がよく張る。

関連商品

家庭菜園初心者にもおすすめ。有機物、アミノ酸、ミネラルなどの力で、元気な野菜や植物が育つ土づくりができます。

EMガーデンは野菜を元気においしく育てる天然素材のガーデニング用発酵液です。ベランダの小さなプランター栽培、畑での本格的な家庭菜園、無農薬栽培、お花づくりなどにおすすめです。 EMガーデンに含まれる有機酸、アミノ酸、ミネラルなどの成分によって、太陽の光を自分のエネルギーに代えるチカラ(光合成)がアップします。

お買い物はこちら

好気性と嫌気性の微生物を複合培養したものです。

EM・1に含まれる微生物は有機物を発酵分解させる働きがあり、その微生物が作り出した代謝物などが、土壌の生物相の改善を行い、植物の生育生長に直接、あるいは間接的にプラスの影響を与えます。土壌改良、水質浄化、畜産業における衛生管理、悪臭抑制にご利用いただけます。 有機JAS資材リスト登録番号:JASOM-131212
お買い物はこちら

プランター、レタスミックス、EM Garden、有機培養土のセットです。

有機栽培で育てたい方にオススメ。ポット用EM有機培土は、プロの有機農家さんも愛用する土。根の伸びを考えてつくられた有機の土、EM Gardenは生きた乳酸菌や酵母、光合成細菌が土の微生物バランスを整え、植物が元気に育つ環境のセットで、すぐに有機栽培が始めることができます!
お買い物はこちら
目次