家庭の生ごみを堆肥にして家庭菜園に使いたいのですが、EMを使った簡単なコンポストの作り方を教えてください。臭いも心配です。
EMを使った生ごみコンポストの仕組み 通常の生ごみコンポストは「好気性発酵」(酸素が必要)で、切り返しの手間や悪臭が課題です。一方、EMを使った方法は「嫌気性発酵」(密閉状態で発酵)が特徴で、専用の……
夏のコンポストの悪臭はほぼ100%「腐敗」によるものです。水分過多・撹拌不足・炭素源の不足が3大原因。EMボカシⅡ型を生ごみに振りかける、新聞紙や枯れ葉などの「乾いた素材」を混ぜる、防虫ネットを被せる——この3点で多くの問題は改善します。
すでに臭くなってしまった場合も、撹拌+乾いた素材+EMボカシ多めの3ステップで2〜3日のうちに発酵臭(乳酸発酵の酸っぱい香り)に切り替わります。慌てて全部捨てる必要はありません。
コンポストの悪臭はほぼ「腐敗」によるものです。生ごみの分解には「発酵(好気性または嫌気性の有用な分解)」と「腐敗(嫌気性の悪臭を伴う分解)」の2つの道があり、臭いの原因は後者です。
コバエ(ショウジョウバエ、キノコバエなど)は、発酵途中の有機物に卵を産み付けます。特に以下の条件が揃うと大量発生しやすくなります。
夏場のコンポストの適正水分は50〜60%です。ひとつかみ握って、じわっと水気を感じるが滴り落ちない程度が目安です。
生ごみを投入するたびに、その上からEMボカシⅡ型をひとつかみ振りかけてください。これが臭いと虫の両方に対する基本対策になります。
密閉型のEMバケツ(ぼかしバケツ)を使う場合は、生ごみとEMボカシⅡ型を交互に重ねる「ミルフィーユ方式」が定番の方法です。嫌気性の環境で乳酸発酵が進み、腐敗臭をほとんど出さずに一次発酵を進められます。
夏場は以下の点に気をつけると、トラブルが減ります。
| 入れてOK | 注意が必要 | 避けたほうがよい |
|---|---|---|
| 野菜くず、茶がら、コーヒーかす、卵の殻、ごはんの残り | 果物の皮(水切りしてから)、生魚のアラ(少量ずつ) | 肉の脂身(大量)、油(液体のまま)、貝殻(分解に時間がかかる) |
特にスイカやメロンの皮は水分量が非常に多いため、そのまま投入すると一気に水分過多になります。薄く切って半日天日に当ててから入れると、トラブルを抑えられます。
もちろん大丈夫です。中身をかき混ぜてEMボカシⅡ型を多めに投入し、フタをして直射日光の当たらない場所(軒下、北側の壁際など)に2〜3週間置いておくと、自然と発酵が安定します。その間の生ごみは別の方法で処理してください。
初期対応として、容器の外周に粘着トラップ(黄色いシート)を設置して成虫を捕獲します。並行して、対策3の物理バリアと対策2のEMボカシ大量投入を実施。新しい生ごみの投入は数日止めて、発酵を安定させることが先決です。
密閉型のEMバケツや専用の生ごみ処理機なら、ベランダでも臭いを抑えながら運用できます。ただし、マンションの管理規約で禁止されている場合があるため事前に確認してください。隣戸への配慮として、防虫ネットや密閉性の高いタイプを選ぶことをおすすめします。
EM研究所の公式サイトや取扱店、自然食品店、一部のホームセンターで入手できます。手作りすることもできますが、初めての方は市販品から始めるほうが品質が安定しています。
密閉型なら一次発酵後に土に埋めて2〜3週間、開放型なら全体が黒っぽくサラサラの土状になるまで(夏場で1〜2ヶ月)が目安です。香りが土の匂いに近くなり、原型をとどめた生ごみがなくなったら使用可能です。野菜の植え付け2週間前までに土に混ぜ込むのがおすすめです。
続けて問題ありませんが、容器の置き場所を見直してください。直射日光が当たる場所だと内部温度が上がりすぎ、微生物の活動が乱れることがあります。半日陰、または風通しの良い軒下が理想的です。
コンポストは「微生物に分解してもらう」作業です。微生物が働きやすい環境(適正な水分・空気・炭素と窒素のバランス)を整えるのが、臭いも虫も出さない管理の基本です。夏場はひと手間増えますが、夏に仕込んだ堆肥は秋の土づくりに最適なタイミングで完成するため、ぜひ続けてみてください。
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