Q.米のとぎ汁は肥料になる?植物への使い方と乳酸菌活用のコツ|家庭菜園での注意点

目次

米のとぎ汁

米のとぎ汁は、そのままではなくEMと併用して使うのがおすすめです。

手軽に使うなら「EMガーデンを1%加えてそのまま水やり」、よりしっかり活用したいなら「EM・1で発酵させてから使う」という2つの方法があります。

まずどっちを選ぶ?2つの使い方

  • すぐ使いたい方:EMガーデンをとぎ汁に1%加えて、そのまま株元に与える
  • よりしっかり活用したい方:EM・1と糖蜜で発酵させてから使う

手軽さを重視するならEMガーデン、ひと手間かけて発酵させたい場合はEM・1がおすすめです。

なぜEMを使うの?

米のとぎ汁にはビタミン、でんぷん質、油分などが豊富に含まれており、植物の栄養源として最適です。
ですが、米のとぎ汁に含まれるタンパク質やデンプンを植物は直接吸収できません
そのまま土に撒くと、以下のトラブルが発生することがあります。

  • カビの発生:未分解のデンプンが腐敗菌の餌になる
  • 悪臭:タンパク質が腐敗して異臭を放つ
  • 虫の発生:コバエなどが腐敗物に集まる
  • 土が固くなる:タンパク質が土壌を固結させる

EMを使うと…

EM菌を加えることで善玉菌(乳酸菌・酵母・光合成細菌)が優勢になり、腐敗菌の繁殖を抑制。

➡ 土と根に相性抜群の資材に変わります。

【簡単な方法】EMガーデンを1%加えてそのまま水やり

お米のとぎ汁にEMガーデンを加え、よく混ぜてから作物の株元にかけるだけでOKです。

目安は、とぎ汁1Lに対してEMガーデン10ml
EMガーデンのキャップは約5mlなので、1Lのとぎ汁に対してEMガーデンはキャップ2杯入れる計算です。
ジョウロなどに入れて、株元にやさしくかけてください。

※EMガーデンをふだんの水やりに使う場合は500倍が目安です。
お米のとぎ汁と合わせる場合は、とぎ汁に対して1%(1Lに対して10ml)を目安にしてください。

米のとぎ汁をEMと併用して水やりするイメージ

【より効果的な方法】EM・1で発酵させてから使う

EMの微生物で米のとぎ汁を発酵させることにより、とぎ汁の中のデンプン質やタンパク質を分解し、植物の根がより吸収しやすい形にします。

用意する道具

  • 計量カップ
  • 密閉容器(ポリタンク、ペットボトルなど)
    割れる危険性があるので、ガラス容器は使わないでください。
    米のとぎ汁発酵液を作る材料

  材料(出来上がり量1L)

  • EM・1・・・15ml
  • 糖蜜・・・15ml
  • とぎ汁・・・約880ml
  • お湯・・・30ml
    ※水でも作れますが、お湯やぬるま湯で作るとより良く発酵します。
出来上がり量 1L 2L
EM・1 15ml 30ml
糖蜜 15ml 30ml
とぎ汁 約880ml 約1.9L
お湯 30ml 60ml

つくり方手順

  1. 糖蜜をお湯でよく溶かします。
  2. ペットボトルの半分くらいまで米のとぎ汁を入れます。
  3. <手順1>で溶いた糖蜜をペットボトルに入れます。
  4. 糖蜜を加えたペットボトルにEM・1を加えてよく混ぜます。
  5. 材料をすべて混ぜたら、ペットボトルに入れてフタを締め、できるだけ暖かくて1日の温度変化の少ないところで発酵させます(例:こたつやお風呂、冷蔵庫の横など)。
  6. 発酵が進むと、ガスが発生してペットボトルが膨らむので、都度フタを緩めてガスを抜きます。
    急に開けると中身が吹きこぼれることがあるので、少しずつ緩めてください。
  7. 甘酸っぱい香りになったら出来上がりです。
    夏場は1週間、冬場は10日程度で完成します。(地域や発酵場所などの環境によって異なります。)
    よい発酵液は甘酸っぱい香りがあり、pHは3.5以下になります。
  • 完成した米のとぎ汁発酵液は、直接日の当たらない涼しい場所に保管してください。
  • 完成した発酵液は早めに使いましょう。使用期限は、EM活性液と同じで、1~2ヶ月程度を目安に使い切ってください。
    それを過ぎると、発酵液の中で増えた微生物の数がだんだん減っていきます。

米のとぎ汁発酵液

<使用方法>

米のとぎ汁は、発酵させると酸性の液体になります。
そのため、濃すぎるまま使うと、葉のやわらかい植物では葉が傷むことがあります。
使用するときは、必ず水で薄めてお使いください。

  • 土づくりのとき・・・100倍に薄めて使います。
  • 水やりのとき・・・500倍に薄めて使います。毎日の水やりに使っても大丈夫です。

とぎ汁の集め方と、そのまま使うときの失敗例

とぎ汁は最初の1〜2回目が最も濃く、3回目以降はほとんど薄い水になります。使うときは、はじめのとぎ汁だけを取り分けておくと便利です。ただし栄養が多いぶん傷みやすく、ためたまま常温に置くと、気温の高い時期は半日〜1日で腐敗が進むことがあります。集めたその日のうちに使うか、仕込みまで済ませるのが基本です。

よくある失敗例と対処

  • ドブのような臭いがする…腐敗のサイン。植物には使わず処分します。
  • 黒や緑のカビ、綿状のものが浮く…雑菌が優勢になった状態。使用は避けます。
  • コバエがわく…液が土の表面に残ると起こりやすくなります。薄めて使い、かけたあとに軽く水を追いかけましょう。
  • 受け皿に溜まって臭う…室内の鉢植えで起こりがち。受け皿の水は毎回捨てます。
  • 葉にシミが出る…発酵液は酸性のため、濃いまま葉にかかると傷むことがあります。株元にかけるのが基本です。

発酵がうまくいった液は、一般に甘酸っぱい香りになります。「甘酸っぱい香り」か「腐敗臭」かが、いちばんわかりやすい見分け方です。園芸用として使い、飲用はしないでください。

植物・野菜別の使い方と、量・頻度の目安

とぎ汁は肥料成分そのものが薄いため、元肥・追肥の代わりにはなりません。土づくりの補助として、ふだんの水やりと置き換えて使うのが基本です。量は土の表面がしっかり湿る程度(プランターなら鉢底から少し流れ出るくらい)、頻度は週1回程度から始め、株の様子を見ながら調整してください。生育は品種や天候、土の状態によって異なります。

  • 葉物野菜(コマツナ・ホウレンソウなど)…生育期に週1回、株元へ。
  • 果菜類(トマト・ナス・キュウリなど)…植えつけ後〜収穫期に週1回、株元から少し離して。
  • 根菜類(ダイコン・ニンジンなど)…種まき前の土づくりに。発芽直後は控えます。
  • 観葉植物・室内の鉢植え…においや虫が気になりやすいので、薄めにして屋外で与えます。

使わないほうがよい場面

  • 種まき直後・発芽したての幼苗
  • 真夏の日中(朝夕の涼しい時間帯に)
  • においがこもりやすい室内・玄関まわり

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もう1ポイント

🌱 「1%」と「500倍」、どう違うの?

EMは、ふだんの水やりお米のとぎ汁と合わせる場合で目安の濃度が異なります。

  • EMガーデンをお米のとぎ汁と合わせて水やりする場合:1%(1Lに対して10ml)
  • EMガーデンをふだんの水やりに使用する場合:500倍(1Lに対して2ml、5Lに対して10ml・キャップ2杯)
  • 米のとぎ汁をEM・1で発酵させた液をふだんの水やりに使用する場合:500倍(1Lに対して2ml、5Lに対して10ml・キャップ2杯)

数字が似ていて混同しやすいため、何と混ぜるのかで覚えるのがおすすめです。

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