育てた中でリピートした方が良い野菜の基準は?
「また育てたいな」と思える野菜は、自分にとって相性がいいということ。 判断のヒントはこちらです。 ●よく育って、おいしかったもの これが一番大事!手間に見合う満足感があります。 ●使い勝手がよかっ……
目次
Q. 8月に植える野菜は何ですか?秋冬の収穫に向けて、種まきや植え付けのタイミングと注意点を教えてください。
8月は猛暑の真っ只中ですが、家庭菜園では秋冬収穫の起点となる重要な月です。にんじん・大根・白菜・キャベツなど、家庭の食卓に欠かせない野菜の種まき・植え付け適期。この時期を逃すと、収穫期が真冬の極寒期にずれ込んでしまいます。
気温が高い日中の種まきは、土が乾燥して発芽しにくくなります。朝の涼しい時間帯(〜9時)が理想。曇りの日や雨上がりがあればチャンスです。
真夏の地温は40℃を超えることもあります。発芽適温20〜25℃を確保するため、遮光率30〜50%の寒冷紗をトンネル状にかけて地温を下げるのが効果的。発芽後も虫除けとして継続使用できます。
真夏は土の表面がすぐ乾くので、朝・夕の2回、霧吹きやハス口で優しく水やり。新聞紙や寒冷紗で表面を覆って乾燥を防ぐ方法もあります。発芽後は徐々に水やり回数を減らします。
秋冬野菜の最大の敵は蝶・蛾の幼虫(青虫・コナガ・ヨトウムシ)。種まき直後から防虫ネット(目合い0.8mm以下)を設置すれば、被害を9割以上防げます。
連作障害や夏の高温で土の微生物バランスが崩れていると、発芽不良や立ち枯れが起こりやすくなります。種まき2週間前に堆肥や微生物資材を入れて、有用微生物の優位な土に整えておくと発芽率が安定します。
収穫が終わった夏野菜は、放置せず早めに引き抜いて処分します。病害虫の温床になり、次作への悪影響を防ぐためです。健康な株は刻んで土にすき込めば堆肥代わりになります。
古い土は黒いビニールに広げ、真夏の太陽光で1〜2週間天日干し。病原菌や害虫の卵を熱で死滅させます(地温60℃以上で多くの病原菌が死滅)。
同じ場所に同じ科の野菜を続けて植えると、連作障害で病害が出やすくなります。トマト・ナス・ピーマン(ナス科)の後に、ほうれん草・小松菜(アカザ科・アブラナ科)を植えるなど、科をまたぐ計画が基本。
夏の収穫で土の養分が大きく減っているため、堆肥を1㎡あたり2〜3kgすき込んで、有機物と微生物を補給します。プランターは古い土と新しい培養土を1:1で混ぜると再生できます。
夏野菜の収穫最盛期。トマト・ミニトマト・きゅうり・ナス・ピーマン・ゴーヤ・ズッキーニ・オクラ・スイカ・モロヘイヤ・空芯菜などが連日収穫できます。スイカは「叩いて軽く響く音」が収穫サインです。
夏の高温で土の微生物バランスは崩れがちです。秋冬野菜の種まき前に、有機物と微生物を補給して土をリセットしておくと、発芽から収穫までの失敗が大きく減ります。家庭菜園で扱いやすい有機栽培のヒントはEMとは?のページで紹介しています。
「結局どれを選べばいいのか」を比べやすいように、家庭菜園で扱いやすい野菜を一覧にまとめました。収穫までの日数は種まき(苗は定植)からの一般的な目安で、品種・天候・地域によって前後します。
| 野菜 | 種まき・植え付けの目安 | 難易度 | 収穫までの目安 |
|---|---|---|---|
| ラディッシュ(二十日大根) | 8月下旬〜9月 | ★☆☆ | 20〜30日 |
| 小松菜 | 8月下旬〜 | ★☆☆ | 30〜40日 |
| 水菜 | 8月下旬〜 | ★☆☆ | 30〜45日(サラダ用) |
| チンゲン菜 | 8月下旬〜 | ★☆☆ | 40〜50日 |
| かぶ(小かぶ) | 8月下旬〜9月中旬 | ★☆☆ | 45〜60日 |
| 春菊 | 8月下旬〜9月上旬 | ★★☆ | 40〜60日 |
| リーフレタス | 8月下旬〜9月 | ★★☆ | 50〜60日 |
| ほうれん草 | 8月下旬〜(涼しくなってから) | ★★☆ | 30〜50日 |
| 大根 | 8月下旬〜9月中旬 | ★★☆ | 60〜90日 |
| キャベツ(苗を定植) | 8月中旬〜下旬 | ★★☆ | 定植後60〜90日 |
| ブロッコリー(苗を定植) | 8月中旬〜下旬 | ★★☆ | 定植後70〜100日 |
| にんじん | 8月上旬〜下旬 | ★★★ | 100〜120日 |
| 白菜 | 8月中旬〜下旬 | ★★★ | 60〜90日 |
難易度の目安:★☆☆=やさしい/★★☆=ふつう/★★★=ややむずかしい
初心者はまず★☆☆から選ぶのがおすすめです。小松菜・ラディッシュ・水菜は生育期間が短く、うまくいかなくても9月にまき直せるのが利点。にんじんは「発芽」、白菜は「結球」という関門があるため、2年目以降の目標にすると気持ちがラクです。
迷ったときは、種袋の裏面にある「まきどき」カレンダー(寒地・中間地・暖地の区分表示)を優先してください。
ほうれん草・レタス・春菊などは、地温が25〜30℃を超えると発芽しにくくなる性質(高温休眠)があります。対策は催芽まき。種を半日ほど水にひたし、湿らせたキッチンペーパーに包んで冷蔵庫の野菜室に1〜2日置き、根が少し見えてからまきます。まき溝にあらかじめたっぷり水を含ませてからまくのも有効です。
原因の多くは覆土(ふくど)不足です。覆土は種の大きさの約3倍が基本。ただし、にんじん・レタスなど光を感じて発芽する種は5mm程度の薄い覆土にとどめ、代わりにもみ殻や新聞紙で表面を覆って乾燥を防ぎます。
遮光ネットをかけっぱなしにすると光量不足で徒長します。発芽を確認したら遮光は日中だけに切り替えるか外すのが基本。あわせて、本葉が出たら間引きを先送りせず、株間をしっかり確保します。
8月上旬の猛暑期に大根や白菜をまくと、害虫の最盛期と重なるうえ、高温多湿で病気も出やすくなります。大根は8月下旬以降、白菜は品種の早晩性(早生・中生・晩生)に合った適期を守るのが安全です。逆に遅すぎると白菜が結球しないまま寒さを迎えるため、「早すぎず・遅すぎず」が要点になります。
大根・にんじん・かぶなどの根菜は、移植で根が傷むと又根(またね)や変形の原因になるため直まきが原則です。反対に、白菜・キャベツ・ブロッコリーはポットで育苗したほうが、猛暑期の水やりと虫よけを管理しやすくなります。
なお、夏の強い日差しで有機物が消耗した土は、一般に保水性が落ちて発芽がそろいにくくなると言われています。種まきの2週間ほど前に完熟堆肥などの有機物を入れておくと条件が安定しやすくなります(出方には土質や気候による差があります)。
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