Q.同じ品種の野菜でも、畑によって味が違うのはなぜですか?

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Q. 同じ品種の野菜でも、畑によって味が違うのはなぜですか?

味の違いは「土」と「育て方」から生まれます

同じ品種の種をまいても、育つ場所によって味が変わるのはよくあることです。
大きな理由のひとつが土の状態——とくに土の中にすむ微生物の豊かさだと考えられています。
それに加えて、日当たりや水はけ、気温、肥料の与え方、収穫のタイミングといった「育て方」の違いも重なって、その畑ならではの味わいがつくられていくと言われています。

土の微生物が「その畑らしさ」をつくる

微生物が多様に、バランスよくすんでいる土は、いわば「その畑ならではの生態系」です。
長く手をかけて育てた土ほど、その土地らしい味わいが生まれると言われています。
さらに、毎年その畑で種を採る「自家採種」を続けると、野菜がその環境になじんでいくとも考えられています。

味の違いが出やすい野菜の例

とくに、そのままの味を楽しむ野菜ほど、畑による違いを感じやすいと言われています。

  • トマト、ミニトマト(甘みや酸味のバランス)
  • ニンジン、ダイコンなどの根菜(土の中で育つため土の影響を受けやすい)
  • ホウレンソウや小松菜などの葉物(えぐみや甘みの出方)
  • 枝豆やトウモロコシ(収穫のタイミングでも大きく変わります)

プランターで育てるホウレンソウ

 

家庭菜園で「味の違い」を楽しむコツ

プランターや小さな畑でも、ちょっとした工夫で味わいの変化を感じやすくなります。
個体差はありますが、次のような点を意識してみてください。

  • 土を育てる意識を持つ
    収穫が終わるたびに堆肥や腐葉土などの有機物を少しずつ足し、土をふかふかに保つと、微生物のすみかが整いやすいと言われています。

  • 旬の時期に育てる
    野菜にはそれぞれ育ちやすい季節があります。
    春まき・秋まきなど、その野菜に合った時期を選ぶと、無理なく本来の味に近づきやすくなります。

  • 収穫のタイミングを見極める
    早すぎても遅すぎても味は変わります。
    ウモロコシや枝豆は「採りごろ」が短いので、色づきや実の張りをこまめに確認しましょう。

  • 気に入った株から種を採ってみる
    味の良かった株の種を翌年にまく「自家採種」を続けると、少しずつその畑になじんでいくとも考えられています。

失敗しやすい点・注意したいこと

  • 肥料を与えすぎると、かえって味がぼやけたり、生育が乱れたりすることがあります。「多ければ良い」わけではありません。
  • 水のやりすぎは根菜や果菜の味が薄まる原因になりやすいので、土の乾き具合を見ながら調整しましょう。
  • 土づくりは一年では完成しません。同じ畑を数年かけて手入れするほど、その土地らしい味が育っていくと言われています。

土づくりのひと工夫(EMボカシⅡ型など)

土の中の微生物のはたらきを助ける方法のひとつとして、米ぬかなどを発酵させた「EMボカシⅡ型」を使った土づくりがあります。

EMボカシⅡ型

有機物を微生物の力で発酵させて植物にとって有効な成分にしてから、土に返していく考え方で、家庭菜園でも取り入れやすい方法です。
すぐに味が変わるものではありませんが、こうした土づくりをコツコツ続けることが、その畑らしい味わいを育てる一歩になると言われています。

👉 なぜ「種」と「土の中の微生物」が畑の味を左右するのか、くわしくはこちらのコラムで解説しています。
おいしい野菜の秘密は「種」と「土の中の微生物」

家庭菜園クイズ

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