土の中の微生物ってどんな働きをしているの?はじめての土づくりでおさえたい基本

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家庭菜園を始めると「土づくりが大事」とよく言われますが、実際に土の中で何が起きているのかは、意外と知られていません。
今回は、目に見えない微生物が土の中でどんな働きをしているのか、初心者の方にも分かりやすくご紹介します。

土は「生きている」

土は、岩石が風化してできた粒や粘土、枯れた植物からできた腐植、動物の排泄物などが混ざり合ってできています。
そこには微生物だけでなく、ミミズやダニといった土壌生物もすみついており、有機物を分解しながら生きています。
こうして見ると、土は多種多様な生き物が共存する、いわば「生命の複合体」だと言えます。

 

フカフカの土は「団粒構造」でできている

野菜がよく育つ土は、踏むとフカフカとして弾力があります。
この状態は「団粒構造」と呼ばれ、小さな土の粒がいくつも寄り集まって、大小さまざまな塊をつくっている状態を指します。
この構造をつくる立役者が微生物です。
有機物を分解する過程で、微生物はネバネバした粘液のような物質を出し、これが土の粒同士をくっつける「のり」の役割を果たします。
ミミズが出す粘液も、同じように団粒構造づくりを助けています。

隙間が生む水はけと保水性

団粒構造ができると、土の中に大小さまざまな隙間が生まれます。
この隙間に空気や水がたまり、余分な水は隙間を通って流れていくため、水はけと保水性を両立した土になります。
さらにこの隙間は、微生物のすみかにもなっており、微生物がまた新たな有機物を分解して土を豊かにする、という循環が生まれています。

微生物は野菜の栄養もつくっている

微生物は有機物を分解する過程で、窒素・リン・カリウムといった、野菜の生育に欠かせない養分もつくり出しています。
これらの養分は土の粘土や腐植にいったん蓄えられ、野菜は必要なときに必要な分だけ、根から吸収することができます。
つまりフカフカの土は、野菜が自分のペースで栄養を取り出せる、いわば「貯蔵庫」のような役割も果たしているのです。

微生物の働きを後押しする「EM」という選択肢

こうした微生物の働きを後押しする方法のひとつが、EM(有用微生物群)の活用です。
乳酸菌や酵母、光合成細菌など、いくつかの有用な微生物を組み合わせたもので、堆肥づくりや土づくりに取り入れることで、土の中の微生物の活動を後押ししやすくなると言われています。
特別な道具がなくても、水やりの延長で取り入れられる手軽さも魅力のひとつです。

プランター栽培でも意識したいこと

畑がなくても、この仕組みはプランター栽培でも変わりません。
堆肥や腐葉土などの有機物を土に加えることで、微生物の働きを後押しすることができます。
古くなった土がガチガチに固まって感じるときは、微生物のすみかや栄養となる有機物が不足しているサインかもしれません。

自分の土をちょっとチェックしてみよう

今使っている土が団粒構造になっているかどうかは、実は簡単に確かめられます。

土の状態の簡単なチェック方法

チェックする方法

ポイント

握ってみる

軽く握って ほろほろと崩れるか
手にベタッとくっつかないか
臭いをかぐ 山土(墨汁のような臭い)がするか
腐敗臭がしないか
棒を刺す 硬くなる場所が無いか
水をかける いつまでも水が残らないか

家庭菜園というと、つい野菜そのものに目が向きがちですが、その土台となる土の中では、目に見えない微生物たちが日々活発に働いています。
まずは「土は生きている」という視点を持つところから、家庭菜園を楽しんでみてください。

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