EM活性液は「やばい」?失敗・臭い・効果の疑問に答える

目次

「EM活性液 やばい」と検索する人には、大きく分けて3つの理由があります。
「土がふかふかになった」「生ごみの臭いが消えた」といった、いい意味での「やばい」。
「培養したら臭くなった」「濃くかけたら野菜が弱った」という、失敗した意味での「やばい」。
そして、「本当に効くの?怪しくない?」という、疑いの意味での「やばい」です。
結論から言うと、EM活性液は乳酸菌や酵母などの微生物を培養した発酵液で、正しく薄めて、正しく保管すれば家庭菜園で安心して使える資材です。
この記事では、3つの「やばい」の中身と、失敗を避けるためのポイントを順番に説明します。

 

そもそもEM活性液とは、EM・1を糖蜜で増やした発酵液です

EM活性液は、微生物資材「EM・1」に糖蜜(または砂糖)と水を加え、温かい場所で1〜2週間発酵させて、微生物を増やした液のことです。
乳酸菌・酵母・光合成細菌などが含まれ、土にまくと土の中の微生物の働きを助け、有機物の分解や発酵型の土づくりに役立ちます。
うまく発酵した活性液は、甘酸っぱい香りがして、pHが3.5以下の酸性になっています。

自分で培養するEM活性液のほかに、培養なしでそのまま薄めて使える「EM Garden(EMガーデン)」という家庭菜園向けの発酵液もあります。
どちらも「微生物の力で土の環境を整える」という考え方は同じです。
作り方の詳しい手順は、EM活性液の作り方と使い方完全ガイドにまとめています。

 

いい意味の「やばい」:土や生ごみの変化を体感した人の声です

SNSや口コミで「やばい」と言われるのは、次のような場面が多いようです。

  • 固かった畑の土が、続けて使ううちにふかふかしてきた
  • 生ごみコンポストのいやな臭いが、ぐっと減った
  • 使い終わったプランターの土を、捨てずに再生できた

これらは、微生物が有機物を「腐敗」ではなく「発酵」の方向に分解することで起こる変化です。
有機物が発酵分解されると、糊のような物質が土の粒をくっつけて団粒構造ができ、水はけと水もちのよい土になっていきます。
ただし、肥料のようにすぐ目に見える変化が出るものではなく、2〜3週間、ひと作と続けていく中で少しずつ土が変わっていくものだと考えてください。

失敗の「やばい」:腐敗臭のする活性液は使ってはいけません

「やばい」検索の多くは、培養に失敗したときの臭いの相談です。
EM活性液は、うまく発酵すれば甘酸っぱい香りになりますが、雑菌が優勢になると腐敗臭(ドブのような臭い)がします。

成功と失敗の見分け方

  • 成功:甘酸っぱい香り、pH3.5以下、表面に白い膜(酵母のかたまり)が出ることがある
  • 失敗:腐敗臭・アンモニア臭、黒いカビ、pHが下がらない

失敗した活性液を土にまくと、雑菌をまいているのと同じで、土の状態を悪くしてしまいます。
「もったいない」と思っても、腐敗臭がするものは使わずに処分し、容器をよく洗って作り直してください。
失敗の原因は、容器の洗浄不足、温度が低すぎる(20〜35℃が目安)、空気に触れすぎる、の3つがほとんどです。

EM活性液の作り方と使い方完全ガイド|希釈倍率・散布頻度・保存方法まで

 

薄めた液の作り置きも、失敗のもとです

原液は酸性なので雑菌が増えにくいのですが、水で薄めると中性に近づき、雑菌が増えやすくなります。
薄めた液はその日のうちに使い切るのが基本で、1週間も置くと臭いが変わってしまいます。
「1週間放置したら臭くなった」というのは、EMそのものが悪いのではなく、薄めた液を置きすぎたことが原因です。

EM Gardenを水で薄めて1週間ほど放置したら、においが臭くなりました。どうしてですか?

 

濃すぎる「やばい」:原液や濃い液をかけると野菜が弱ることがあります

「濃いほうが効くはず」と原液をかけたり、希釈が足りなかったりすると、根から水分が奪われて野菜がしおれることがあります。
微生物資材は、菌そのものを栄養として与えるものではなく、薄めた液で土の環境を整えるものです。
倍率を守って水やりをしてください。

  • 植え付け前の土づくり:100倍(水5Lに対して50ml)
  • 普段の水やり:500倍(水5Lに対して10ml)を週1〜2回
  • 芽が出たばかりの苗:1000倍くらいの薄い液

間違えて原液をかけてしまったときは、すぐに真水をたっぷりかけて洗い流してください。
プランターなら、鉢底から水が流れ出るくらい与えれば大丈夫です。

詳しくはEM活性液を「濃く」使いすぎると、野菜に悪影響が出ることはありますか?もあわせてご覧ください。

疑いの「やばい」:「効果が見えない」と感じる理由と、続けるコツ

「使ってみたけど、何も変わらない気がする」という声もあります。
これは、微生物資材を「肥料」や「農薬」のようにとらえてしまうことから起こる誤解です。

EMは、土に栄養を直接与える資材ではなく、土の中の微生物のバランスを発酵型に整える手助けをする資材です。
そのため、堆肥やEMボカシⅡ型などの有機物(微生物のエサ)とセットで使うことが前提になります。
有機物のない土にEMだけをまいても、微生物は増える材料がないので、変化は感じにくくなります。

続けるコツは、次の3つです。

  • 土づくりのときに、完熟堆肥3kg・EMボカシⅡ型200〜500g(1㎡あたり)を入れて、100倍のEM液(EMガーデン、EM・1、またはEM活性液)をたっぷりかける
  • 植え付け後は、500倍の液を週1〜2回、水やり代わりに株元と葉に軽くかかるように与える
  • ひと作(3〜4か月)続けて、土の手触りや水はけで判断する
EMボカシⅡ型

EMボカシⅡ型

培養が面倒・失敗が不安なら、EMガーデンを薄めて使うのが手軽です

EM活性液の培養は、温度管理や容器の洗浄など、慣れないうちは失敗しやすい作業です。
「培養なしで始めたい」という方には、EM・1をベースに家庭菜園向けにつくられた発酵液「EM Garden(EMガーデン)」があります。
ボトルから水5Lに対して10ml(500倍)を薄めて、そのまま水やりに使えます。

EMガーデンも発酵液なので、保管中に底に沈殿物がたまったり、表面に白い浮遊物が出たりすることがあります。
沈殿物は微生物が沈んだもの、白い浮遊物は酵母のかたまりで、品質に問題はありません。
使う前によく振って、常温で保管してください(冷蔵庫に入れると微生物の働きが弱まります)。

培養なしでそのまま薄めて使える「EM Garden(EMガーデン)」

 

まとめ

  • 「EM活性液 やばい」には、体感した「いい意味」、失敗した「臭い」、疑いの「効かない」の3種類がある
  • 腐敗臭のする活性液や、作り置きして臭いが変わった希釈液は使わない
  • 倍率は土づくり100倍・水やり500倍・苗は1000倍を守り、原液はかけない
  • EMは肥料ではなく、堆肥やEMボカシⅡ型などの有機物とセットで使って、ひと作続けて土の変化を見る
  • 培養が不安なら、そのまま薄めて使えるEMガーデンから始めるのが手軽

 

よくある質問

EM活性液を薄めた液が口に入ってしまいました。大丈夫ですか?

EMに含まれる乳酸菌や酵母は、食品の発酵にも使われる種類の微生物です。
飲むためのものではないので、口に入った場合は水で口をすすいでください。
詳しくはEM Gardenを噴霧したら、口に入ってしまいました。大丈夫ですか?をご覧ください。

農薬や化学肥料と一緒に使っても大丈夫ですか?

おおむね併用できます。
ただし、殺菌剤やpHを大きく変える資材はEMの微生物の働きを弱めるので、単独で使うより変化を感じにくくなることがあります。
EM Gardenは農薬や化学肥料と併用できますか?に詳しくまとめています。

毎日まいたほうが早く効きますか?

週1〜2回で十分です。
毎日まくと土がいつも湿った状態になり、根腐れの原因になることがあります。

EM活性液とEMガーデンは、どちらを選べばいいですか?

発酵液づくりやボカシづくりまで自分でやりたい方はEM・1で活性液を、まずは水やりから手軽に始めたい方はEMガーデンが向いています。
EM・1とEM Gardenの違いは何ですか?で比較しています。

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