摘心・更新剪定・連作障害とは?家庭菜園の用語をやさしく解説

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家庭菜園の解説を読んでいると、「摘心」「更新剪定」「連作障害」といった言葉がさらりと出てきます。
野菜の育て方は分かっても、言葉の意味が分からずに手が止まってしまう——これは初心者の方にとてもよくあることです。
この記事では、当サイトのよく読まれているQ&Aによく登場する用語を、場面ごとにまとめて解説します。
あわせて、EMガーデンを使うときの具体的な分量も添えているので、意味を知ったらそのまま作業に移せます。
分からない言葉が出てきたときの辞書がわりに、ブックマークしてお使いください。

枝や芽を切る作業の用語

「切る」系の言葉はどれも似ていますが、目的が違います。
当サイトでもよく読まれている更新剪定の記事にも、これらの言葉が出てきます。

摘心(てきしん)

植物の茎やつるの先端を途中で切り、それ以上上に伸びるのを止めることです。
先端を止めると、代わりに脇から出る枝(側枝)が伸びやすくなります。
大葉(青じそ)で摘心をすると、上に伸びるのをやめて横に葉を増やすので、やわらかい葉を長く収穫しやすくなります。

バジルの先端を摘み取る摘心

芽かき

不要な芽を根元から取り除くことです。
じゃがいものように種芋から複数の芽が出る野菜は、元気のよい芽を残して、ほかを引き抜きます。
トマトの脇芽を取る作業も芽かきです。

更新剪定(こうしんせんてい)・切り戻し

夏に疲れた株の枝を大胆に切り戻し、株を一度リセットして新しい枝と実を出させる作業です。
ナス・ピーマン・シシトウで行うと、秋にもう一度収穫できます。
「切り戻し」もほぼ同じ意味で使われます。
剪定後の1か月ほどは収穫が止まりますが、そのぶん秋の実を狙えるのが特徴です。

ピーマンの枝を切り戻す更新剪定

根切り(ねきり)

更新剪定とセットで行う作業で、株元から離れた場所にスコップを差し込み、古い根をあえて切ることです。
根を切ると新しい根が出やすくなり、株の若返りにつながります。
切ったあとは、EMボカシⅡ型を1㎡あたり50〜100gほどこし、500倍に薄めたEMガーデンを株元にたっぷり与えて土を落ち着かせます。

土と生育の状態を表す用語

有機物(ゆうきぶつ)

堆肥、腐葉土、刈り草、米ヌカ、魚カスなど、生きものに由来する材料のことです。
大きく分けて、土の中の微生物のエサになり、土をふかふかに保つ目的でつかうものと、植物の栄養として使うものとに分けられます。
「有機物が足りないと土が固くなる」というのは、微生物のエサが尽きている状態を指しています。
腐葉土や刈り草など、微生物がゆっくり食べて、土の素になる有機物が必要です。

EMボカシⅡ型を手ですくったところ

米ぬかなどを微生物資材で熟成させたEMボカシⅡ型

完熟堆肥(かんじゅくたいひ)

落ち葉、植物の残り、ワラ、米ヌカ、油カスなどの有機物を発酵させ、熟成させたものです。
発酵が途中の未熟な堆肥は、土に入れてから分解が進むときに根を傷めることがあります。
「完熟」とわざわざ書かれているのは、そのためです。

団粒構造(だんりゅうこうぞう)

細かい土の粒どうしがくっついて、小さなおだんごのようなかたまりになっている状態です。
かたまりのあいだにすき間ができるので、水もちと水はけが両立します。
「ふかふかの土」と呼ばれているのは、この状態のことです。

徒長(とちょう)

日照が足りなかったり水や肥料が多すぎたりして、茎がひょろひょろと間のびすることです。
見た目は大きく育っているようでも、実は弱い株になっています。

茎がひょろひょろに伸びた、徒長したほうれん草

トウ立ち(薹立ち)

花を咲かせるための茎(トウ)が伸びてくることです。
トウ立ちすると養分が花や種に回るため、葉が硬くなったり球が太らなくなったりします。
大葉の葉が硬くなる原因のひとつでもあります。
トウ立ちが進むと、タマネギやキャベツ、ハクサイなどでは花が咲きます。

トウ立ちしたレッドリーフ

連作障害(れんさくしょうがい)

同じ場所に同じ科の野菜を続けて植えることで、生育が悪くなったり病気が出やすくなったりすることです。
トマト・ナス・ピーマンはすべてナス科なので、この3つを毎年同じ場所で回すのは連作にあたります。
科をまたいで植える場所を変えていく「輪作」が基本の対策です。

まとめ

家庭菜園の用語は数が多いように見えますが、整理すると「いつの作業か」を表しているものがほとんどです。
切る作業では摘心・芽かき・更新剪定、土の状態では有機物・完熟堆肥・団粒構造。
言葉の意味が分かると、育て方の記事がぐっと読みやすくなります。
分からない言葉に出会ったら、またこのページに戻ってきてください。

 


よくある質問

摘心と更新剪定はどう使い分けますか?

摘心は、伸びる方向を変えるために先端を軽く切る日常的な作業です。
更新剪定は、夏に疲れた株を大きく切り戻して立て直す、年に一度の大がかりな作業です。
切る量も目的も違うので、別のものと考えてください。

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参考文献:『EMでつくるいきいき家庭菜園』(EM研究所)
https://emlabo.co.jp/product/3273/

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