「すき込む」とは?家庭菜園初心者にもわかる意味と作業方法
「すき込む」とは、堆肥や刈り草などを土の中へ混ぜ込む作業のことです。
家庭菜園の記事や園芸本でよく見かける「土にすき込む」という言葉。
初めて聞くと、「土の上に置くの?」「穴を掘って埋……
家庭菜園の記事を読んでいると、必ずといっていいほど出てくるのが「ふかふかの土がいい土です」という言葉。
でも、どうすればふかふかになるのか、そもそもなぜふかふかがいいのかは、あまり説明されていないことが多いですよね。
その答えが「団粒構造(だんりゅうこうぞう)」です。
名前は少しむずかしそうですが、中身はとてもシンプルなお話。
理科が苦手でもまったく問題ありませんので、肩の力を抜いて読んでみてください。

土をぐっと近くで見ると、とても細かい粒が集まってできています。
その細かい粒がバラバラのままだと、雨が降ったときに隙間が詰まってしまい、乾いたときにカチカチに固まってしまいます。
プランターの土が、いつのまにか固くなって水がしみこまなくなる——あれがまさにこの状態です。
反対に、細かい粒どうしがくっついて小さなおだんごのようなかたまりになっている状態が、団粒構造です。
おだんごが集まっているので、そのあいだにたくさんの隙間ができます。
この隙間があるおかげで、土はふんわりとやわらかくなります。
「団粒=土のおだんご」、これだけ覚えていただければ十分です。
いちばん分かりやすいたとえは、台所のスポンジです。
スポンジは水をたっぷり含みますが、ぎゅっと握ると余分な水はすっと落ちますよね。
団粒構造の土も同じで、小さな隙間が水をためてくれて、大きな隙間からは余分な水が抜けていきます。
この「水をためる」と「余分は抜ける」が両方できることが、とても大切なポイントです。
水がためられるので、夏の暑い日でも土が乾ききりにくくなります。
余分な水が抜けるので、雨が続いても根が水びたしになりにくくなります。
水が抜けたあとの隙間には空気が入り、根が呼吸しやすくなります。
根はやわらかい土のほうがのびのびと伸びられるので、野菜がしっかり育ちやすくなる、というわけです。
では、その土のおだんごは誰がつくってくれるのでしょうか。
答えは、土の中にいる微生物やミミズです。
堆肥などの有機物を土に入れると、微生物がそれを分解してくれます。
そのときに、ネバネバとした糊(のり)のような物質が出ます。
このネバネバが土の粒と粒をくっつけて、おだんごをつくってくれるのです。
ミミズが出すヌルヌルした物質も、同じように役立つといわれています。
つまり、私たちがすることは「おだんごを手でつくる」ことではありません。
おだんごをつくってくれる生きものたちが働きやすいように、そっと手助けをしてあげること。
そう考えると、土づくりがぐっと気楽なものに思えてきませんか。

むずかしい道具も知識も要りません。
できることから、ひとつずつで大丈夫です。
土づくりをするタイミングは、種まきや苗を植える前。
夏なら2週間以上前、冬なら1〜2か月ほど前が目安です。
慌てなくても大丈夫です。
次に植えるものを決めたら、その少し前に用意する、と考えてください。
また、EMガーデンも土づくりに活用できます。土や植物のまわりにいる微生物の働きを応援し、ふかふかの土づくりを手助けしてくれます。

生ごみたい肥を畑に入れる
おだんごは目で見て数えられるものではありませんが、様子から分かるサインがあります。
畑やプランターで、こんな変化があれば順調です。
土は一日では変わりません。
それでも、有機物を土に入れ、EMガーデンなども活用しながら微生物が働きやすい環境を整えていくことで、土は少しずつやわらかくなっていきます。
うまくいかない年があっても、失敗ではありません。
土は毎年育っていくものですから、あせらず、気長につきあっていけば大丈夫です。
まずは次の植えつけの前に、完熟堆肥をひとすくい混ぜるところから始めてみてくださいね。
参考文献:『EMでつくるいきいき家庭菜園』(EM研究所)
https://emlabo.co.jp/product/3273/

EMボカシⅡ型を散布する